看護師のための精神看護ナビ

精神科病棟とは

精神科病棟は、看護師の働きかけで療養環境が維持されています。

 

そして、精神科病棟には、一つの病棟に多様な年齢・病状の患者さんが入院していることも少なくありません。

 

精神科で入院治療を受ける患者さんが利用する病棟には、
出入り口に常時鍵がかけられている閉鎖病棟と、
概ね8時間以上は鍵が開いていて、患者さんが自由に出入りすることができる開放病棟があります。

 

同じ病棟のタイプでも、病棟の機能や規模、入院している患者さんの病状によって
構造は様々な形になっています。
また、患者さんが少しでも快適に過ごすことができるよう、
各施設では整備やアメニティの充実に努めています。

 

このような努力によって、以前の無機質で閉鎖的な精神科病棟の環境は、
明るく開放的な病棟へと変わっています。
ですが、全ての患者さんの安全と快適な居住性を兼ね備えた環境を作り出すのは、
簡単なことではありません。

 

日本の精神科病院は、諸外国に比べると、
一つの病棟に入院している患者さんがたくさんいます。
そして、色々な年齢や症状の患者さんが一緒に入院生活を行っているところが多いです。

 

患者さんのニーズや生活スタイルが多様であるという状況により、
トラブルが起こることもあります。
そのような場合は、看護師が患者さん同士の関係や病状を観察し、判断しながら、
病棟内での部屋割りを検討する事も必要です。

患者さんの安全を確保するために精神科病棟で行われていること

精神科病棟では、患者さんの安全を守るために、自傷や他害の手段になる可能性のあるもの、
適切な使用方法で行わないと危険が及ぶものの持込を禁じたり、預かることがあります。

 

例えば、ライターやマッチ、刃物、薬品、ひも状のものなどは、
患者さんや病棟の状況によって持込を禁じたり、預かる必要があるかどうかを十分に検討し、
管理方法が決定されます。

 

精神科病棟の環境とは、建物の構造だけでなく、
看護師の積極的なはたらきかけによって維持・改善されています。
より良い環境を提供することは、精神看護を実践するうえで重要な位置を占めています。

患者さんの安全を確保するために精神科病棟で行われていることの例

・ひも状のナースコールを使用することが危険な方には、ボタン式のナースコールを使用します。

 

・ライターは、取扱い時の危険が少ないライターを使用してもらいます。

 

・閉鎖病棟では常時施錠します。

 

・保護室は、出入り口には鍵がかけられ、中から開けることができないようになっています。
 保護室では、頻回な観察と、個人の尊厳に配慮した対応が必要になります。