看護師のための精神看護ナビ

気分障害

気分障害には、双極性障害(躁うつ病)と、うつ病障害(うつ病)があります。

 

躁状態では、気分が爽快で楽しくて仕方がなく、
眠らなくても平気で、意欲や活動が活発になります。

 

誇大性が大きくなれば「大統領になる」など、
誇大妄想へ発展してしまう事もあります。

 

うつ病は、抑うつ気分、興味の喪失、意欲や活動性の低下、
貧困妄想や罪業(ザイゴウ)妄想、希死念慮(キシネンリョ)などの症状がでます。

気分障害の治療・ケア

躁うつ病

 

躁うつ病の治療は、気分安定薬や非定型抗精神病薬を中心に薬物療法を行い、
症状のコントロールを目指します。

 

躁状態の患者さんは、セルフケアに注意が向かないことが多いです。
食事や排泄、水分摂取、睡眠確保など身体的なケアを優先します。

 

刺激に敏感になっていますから、刺激を遠ざけるようにし、
一回の接触時間を短時間にとどめます。
接触時には、一貫した態度を示し、話をするときには、簡単明瞭に話すようにします。

 

うつ病

 

うつ病の治療には、抗うつ薬を使用し、重症度によっては気分安定薬や、
非定型抗精神病薬を併用するなどします。
認知行動療法や、修正型電気けいれん療法などが行われる事もあります。

 

うつ病の患者さんに対しては、いつでも医療者が近くにいることを伝え、
安心して休養できる環境を提供します。

 

気がかりなことは一人で考え込まないように、看護師に伝えるように説明し、
励ますことは避け、受容的で支持的な態度で接するようにします。

 

会話は短時間でシンプルな話を心がけ、
患者さんの混乱を招かないように注意します。

自殺をほのめかす患者さんに対するケア

患者さんが自殺をほのめかす時には、絶望的な気持ちを十分聴くことが必要です。
そして「心配していること」を伝え、
「心配しているから部屋へ何度も様子を見に来る」と理由を説明し、
監視しているのではなく、見守っているということが患者さんに実感できるよう
関わっていくことが必要です。